2019年4月2日火曜日

中華CNCで切削-FreeCad その2

前回チャレンジしたbCNCでdxfファイルからG-Codeを生成する方法で
ちゃんとエンドミル形状など設定して実際に切削してみたいと思う。

エンドミル

手持ちのもの

iModeraの時に入手したものや中華CNCに付属していたものがある。
No 名称 入手 スペック URL
1 切削用ストレートカッター iModera付属品 刃先径 1.6mm シャンク径 2.34mm
2 ハッチング3.0mm ENHT-030 PCB Milling シャンク径 3.175 mm、全長 36mm http://www.pcbmilling.biz/?pid=38343208
3 エンドミル45°ZrN PCB Milling ZrNコーティング シャンク径 3.175 mm、全長 36mm スピンドル回転数が低いマシン(13,000rpm以下)にはむいていません。 http://www.pcbmilling.biz/?pid=48601804
4 エンドミル90°+0.8mmドリル PCB Milling 折ってしまったので無い
5 ルーター 1.0mm PCB Milling シャンク径3.175 mm、全長 38.1mm 外形加工用 (リング付き) http://www.pcbmilling.biz/?pid=35600995
6 Vカッター NJ3.3001 AliExpress シャンク径3.175 mm 30°TIP0.1mm 全長33mm タングステン 超硬 https://www.aliexpress.com/item/10Pcs-3-175mm-Tungsten-Bit-V-Shape-Carbide-PCB-Engraving-Bits-CNC-Router-Tool-Choose-size/32757380196.html
とりあえず、10本持っている[6]のVカッターを使用する想定で設定してみる。

エンドミルの設定

[CAM] → [EndMill]を選択する。



設定パラメータ多すぎOrz
試行錯誤でこのように設定してみた。
  • Type
    • Centercutting : センターカット[3]
    • Combination :
    • Down-cutting :
    • Engraving : 彫刻? [6]
    • Non Centercutting :
    • Spiral :
    • Straight :
    • Up-Cutting : [2]
  • Shape
    • Ball End :
    • Radiused :
    • Square End :スクエアエンド[2]
    • V-cutting : Vカット[3][6]
    • Disc :
  • Material
    • Carbide-tipped : 超硬ビット [2][3][6]
    • Cobalt : コバルト
    • High Speed Steel (HSS) : ハイス鋼
    • Powdered Metal (PM) Cobalt : 粉末金属コバルト
    • Solid Carbide : 超硬ソリッド
    • Titane : チタン
  • Coating
    • None
    • AlCrTiN
    • AlTiCrN
    • PCD : ダイヤモンド焼結体
    • TiAlCrN
    • TiAlN : 窒化チタンアルミ
    • TiCN : 炭窒化チタン
    • TiN : 窒化チタン
      うーんZrN(窒化ジルコニア)が無い・・・。 コーティング無しで良いか(汗
  • Diameter : 直径 3.175 mm
  • Mount Axis : マウント軸??
  • Flutes : フルート? 刃の数
    • 1枚刃[6]
    • 2枚刃[2][3]
  • Length
    • 33mm [6]
    • 36mm [2][3]
  • Angle
    • 30°[6]
    • 45°[3]
    • 180°[2] でいいのかな?
  • Stepover
    • とりあえず40%で
https://forums.autodesk.com/t5/fusion-360-computer-aided/2d-pocket-pre-drill-location-question/td-p/6656338?profile.language=ja
http://www.mmc-hitachitool.co.jp/technical/tech-info/pdf/c22.pdf
https://makezine.jp/blog/2014/04/cnc-routing-basics-toolpaths-and-feeds-n-speeds.html

いざ切削!

エンドミル以外の設定を行う

材料の設定

次は[CAM] → [Material]を選択



MDFという名称で作成
  • Feed : 送り速度 600 mm/min
  • Plunge Feed : 進入速度 500 mm/min
  • Depth Increment : 切り込み深さ 0.5mm
ちょっと速いような印象を受けたので、もしかしたら、速度を落とすか深さを浅くしても良いかもしれない。

エンドミルと材料の組み合わせを設定

[CAM] → [ストック]にて



エンドミルと材料そして切削の深さを設定保存する。
この場合は1.5mm、[Material]のDepth Incrementが0.5mmなので、3回に分けて彫り込むことになる。

データ読み出し

前回作った「春」データを読み込み、[プロファイル]と[カット]を行う



いざ!実行

エンドミル折れたり、モーター暴走したりしないで!とお願いしつつ
実行する。



3分くらい切削だったけど、手に汗握る感じ。
iModelaだとケースに入っていたし、小さくてなんとなく安心感があったけど
こっちは裸だし、大きいし、中国だしで、本当に怖かった。ビビリだね。
いつか折れたり、固定が緩んで材料が吹き飛んだり、レーザー・・・と考えると
早めにケースに入れたくなってきた。
削りカスを取り除くと



こんな感じで、「春」が訪れました。
厚さ2.5mmのMDFに1.5mmで彫ったはず。まだカスが埋まっているので堀が浅く見えるけど、いちおう1.5mm付近のようだ。
MDFの場合はこれくらいの設定で良いのかもしれない。
次は、他の方法でGcode作ってみるか、オートレベルやるか、他のエンドミルで試すか、それとも本題のPCB切削に進むか…悩む。